一度になおせたら、それに越したことはないが

身体のゆがみにもいろいろあります。

身体を捻っての急性のゆがみ

ぎっくり腰などがそうですね。

日常生活での片寄った動作

身体の使い方のくせなどによるゆがみ

慢性腰痛、肩こりなどですね。

日常生活でのくせなどでも

長年そのままほおっておくと

ゆがみが戻りにくい状態になります。

それを一度になおそうとすると

身体の負担が大きくなって

後で痛みが出たりします。

特に高齢者の場合は

身体に負担がかかりすぎないように

気を付けて調整していかなくては

なりません。

そんな患者さんが先日来られました。

側彎症の高齢者で

相当ゆがんだ身体でした。

高齢であるしやり過ぎないように

気を付けながら調整していき

調整後には丸かった背中が

かなり伸びていました。

2回目に来られたときに調子を聞いたら

「この前やってもらってから

　２，３日背中が痛くてたまりませんでした。

　今も少し痛いです。」

と言われました。

どうも身体が変化したことに

対応できなくて痛みが出たようです。

高齢者は筋力も落ちているし

柔軟性もなくなってきているし

もっとセーブしながら調整したほうが

良かったようです。

一度になおせたら

それに越したことはないですが

患者さんの年齢や体力なども考慮しながら

調整していかなくてはいけませんね。

先ほどの患者さんですが

あれから背中の痛みも消え

だんだん姿勢も良くなってきています。